IPO(新規公開株)の当選確率を上げる裏技(その2)は、配分の多い証券会社から抽選に申し込むことです。
IPO(新規公開株)の当選確率を高めるコツとして一番重要なことは、できるだけたくさんの証券会社の証券口座を保有し、抽選に参加することです。
しかしながら、資金力が無ければ、すべての幹事証券から申し込みをするのは難しいでしょう。
このような場合は、配分の多い証券会社から申込をすると良いでしょう。
ここでいう「配分の多い証券会社」とは、「個人投資家への完全公平抽選による配分が多い証券会社」ということです。
これまで例として解説してきた比較.comについて分析してみましょう。
以下の表は、比較.comの証券会社の配分予定数量から、個人投資家への完全公平抽選の株数を簡易に算出してみたものです。
(実際は、個人投資家への配分の前に30%程度機関投資家へ配分されているので、もう少し少なくなりますが。配分量の比較という点では参考になると思います。)
コード | 市場 | IPO銘柄 | 主幹事 | 公募値 | 初値 | 公開株数 | 売買単位 | 初値上昇率 |
2477 | マザーズ | 比較.com | マネックス | 450,000 | 2,700,000 | 5,600 | 1 | 500.0% |
シンジケート団 | 証券会社名 | 株数 | 割合 |
主幹事証券 | マネックス証券 | 4,004 | 71.50% |
副幹事証券 | 日興シティグループ | 448 | 8.00% |
幹事証券 | オリックス証券 | 364 | 6.50% |
幹事証券 | みずほ証券 | 168 | 3.00% |
幹事証券 | ジェット証券 | 168 | 3.00% |
幹事証券 | コスモ証券 | 56 | 1.00% |
幹事証券 | 丸三証券 | 56 | 1.00% |
幹事証券 | カブドットコム証券 | 56 | 1.00% |
幹事証券 | 松井証券 | 56 | 1.00% |
幹事証券 | イートレード証券 | 56 | 1.00% |
幹事証券 | SMBCフレンド証券 | 56 | 1.00% |
幹事証券 | 東海東京証券 | 56 | 1.00% |
幹事証券 | IPO証券 | 56 | 1.00% |
IPO(新規公開株)の当選確率を上げる裏技(その1)は、たくさんの証券会社から抽選に申し込むことです。
IPO(新規公開株)はすべての証券会社で取り扱っているのではなく、通常は5~10社程度の証券会社がシンジケート団を組んで販売しています。
これらの証券会社を「幹事証券」と呼びます。
幹事証券の構成は、IPO(新規公開株)の銘柄ごとに異なっており、幹事証券になっていない証券会社からは、基本的にIPOの抽選に申し込むことはできません。
また、IPOの申込は、それぞれの幹事証券から別々に申し込むことができ、IPOの抽選は、幹事証券会社ごとに独立して行われます。
ですから、たくさんの証券会社に口座を開設しておき、幹事証券となった証券会社それぞれからIPOの申込みをすれば、当選確率が高くなるのです。
例えば、2006年3月15日にマザーズに上場した比較.comのシンジケート団は以下のとおりとなっています。
コード | 市場 | IPO銘柄 | 主幹事 | 公募値 | 初値 | 公開株数 | 売買単位 | 初値上昇率 |
2477 | マザーズ | 比較.com | マネックス | 450,000 | 2,700,000 | 5,600 | 1 | 500.0% |
シンジケート団 | 証券会社名 | 株数 | 割合 |
主幹事証券 | マネックス証券 | 4,004 | 71.50% |
副幹事証券 | 日興シティグループ | 448 | 8.00% |
幹事証券 | オリックス証券 | 364 | 6.50% |
幹事証券 | みずほ証券 | 168 | 3.00% |
幹事証券 | ジェット証券 | 168 | 3.00% |
幹事証券 | コスモ証券 | 56 | 1.00% |
幹事証券 | 丸三証券 | 56 | 1.00% |
幹事証券 | カブドットコム証券 | 56 | 1.00% |
幹事証券 | 松井証券 | 56 | 1.00% |
幹事証券 | イートレード証券 | 56 | 1.00% |
幹事証券 | SMBCフレンド証券 | 56 | 1.00% |
幹事証券 | 東海東京証券 | 56 | 1.00% |
幹事証券 | IPO証券 | 56 | 1.00% |
IPO(新規公開株)の抽選は公平に行われるのでしょうか?
証券会社のIPO(新規公開株)の配分は、一般的には、その証券会社の配分予定数量のうち、30%程度は機関投資家へ配分され、残された70%程度が個人投資家へ配分されます。
約30% 機関投資家へ配分 |
約70% 個人投資家へ配分(配分方針は証券会社ごと異なる) |
個人投資家への配分方針は証券会社ごとに異なっており、通常は配分方針が証券会社のHPなどで公表されています。
当サイトをここまでご覧になっていただいて、「よしっ、IPO(新規公開株)投資を始めよう!」と考えた方も多いと思います。
では、IPO(新規公開株)を公募価格で入手するには、どのようにすればよいのでしょうか?
答えは簡単です。
まず、証券口座を保有している必要があります。
証券口座を保有していれば、その証券会社が取り扱うIPO(新規公開株)の抽選に参加することができるのです。
なぜ抽選が行われるかというと、「IPOは当たれば儲かる」と考えている人が多いため、申込が殺到するからです。
証券会社やIPOの銘柄にもよりますが、一般的には、IPOの抽選倍率は数十倍~数百倍になると言われています。
当選確率は数%もありませんが、運良く当選すれば、高い確率でリターンを得ることができます。
証券会社にIPOの抽選申込を行い、当選すれば公募価格でIPOを購入することができます。
そして、約1週間後にそのIPOが証券取引所へ上場され、上場後に売却することができるのです。