IPO(新規公開株)のブックビルディングに参加する際は、仮条件の範囲内の価格での申告が必要です。
例えば、ブックビルディングの下限が1000円、上限が1200円に設定されていたら、「1000~1200円」の範囲内で参加する必要があります。
最終的な抽選の対象となるのは、ブックビルディングに参加し、かつ、最終的に決定された公募価格以上で申告した投資家です。
ほとんどの場合、ブックビルディングの上限(上記例で言えば1200円)で公募価格が決定されます。
ですから、人気のある銘柄の場合、ブックビルディングは仮条件の上限で申告しなければ抽選に参加できないと思ってよいでしょう。
証券会社によっては、需要申告を成行注文でできる場合もあり、この場合、どのような条件でも購入を希望する需要とみなしてもらえます。
ですから、どうしても抽選に参加したいIPOの需要申告は、「仮条件の上限」か「ストライクプライス(成行)」で申告しておくのが無難でしょう。
それでは、ブックビルディング参加の注意点をまとめます。
ブックビルディング参加の注意点としては、以下の2点があります。
1.人気のIPOは仮条件の上限で申告しなければ抽選に参加できない場合が多い
人気のあるIPOは、ブックビルディングの上限で公募価格が決定されます。
ですから、どうしても欲しい銘柄はブックビルディングの仮条件上限で申告するようにしましょう。
2.仮条件の上限で公募価格が決定されないIPOは人気がない
仮条件の上限で公募価格が決定されないIPOは人気がないと予想できます。
仮に当選したとしても、公募割れリスクが非常に高いと考えて慎重に購入を吟味すると良いでしょう。
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