IPOのロックアップとは、簡単に説明すれば株式公開以前からの主要株主に対し、「上場後〇ヶ月間は市場で保有株式を売却しない」ように規制をかけることです。
ロックアップとは、「Lock up」と英語表記され、鍵をかける、資本を固定するという意味になります。
一般的には、「主要株主の株売却や新規株式発行を180日間制限する」という契約内容となっていることが多いようです。
IPO株式を大量に保有する株主やベンチャーキャピタルなどが、上場後すぐに株式を売却し株価が大幅に下がってしまうのを防止し、一般の投資家が不利益を被らないようにするのが目的です。
では、IPOにロックアップがかかっていると、どのような効果が期待できるのでしょうか?
IPOの主要株主にロックアップがかかっていれば、当面の間、主要株主が持つ大量の株式が市場で売却されるリスクが無くなるため、需給状況が良好に保たれることになります。
ですから、ロックアップの有無は、IPOの初値形成やセカンダリー相場に大きな影響を与えますので、IPO銘柄選別の一つのメルクマールとなるでしょう。
IPOのロックアップの有無は、目論見を確認すればわかります。
通常は、目論見書第一部「証券情報」の、第3「募集又は売出しに関する特別記載事項」に内容や期間等が記載されています。
IPOに当選したら、目論見書をざっと見て、ロックアップの有無を確認するとよいでしょう。
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