ストックオプションとは、企業が取締役や従業員に対して、将来その企業が成長し株価が上昇した際に企業の発行する株式をあらかじめ定めた安い価額で買い取ることができる権利を与えることを言います。
例えば、1株10万円のストックオプションが付与されていて、その企業が成長し、株価が50万円になったとします。
この場合、1株の時価が50万円の株を10万円で購入することができるので、ストックオプションを行使すれば40万円の利益を得ることができます。
ストックオプションには、会社の役員や社員に、会社を成長させようというインセンティブを与えるのに役立ちます。
また、創業間もないベンチャー企業は、資金力に乏しく、役員や社員に充分な報酬を与えることができないため、ストックオプションにより、報酬の代わりとするような場合もあります。
社員は、将来会社が成長を遂げたときに、莫大なキャピタルゲインを得ることができるわけです。
■ストックオプションがIPOに与える影響
IPOは、その会社の取締役や従業員に対して、公募価格に比べて非常に安い価格でストックオプションが付与されているケースが多く、上場後にこれらの株式が潜在的な売り需要になることが多いということに注意が必要です。
ですから、IPOの目論見書をチェックして、社員にストックオプションが大量に付与されていないか確認しておく必要があります。
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