公募割れIPOを避けるためには、まず、IPO市場のトレンドを分析することが重要です。
えらそうに「トレンドを分析」と書きましたが、難しく考える必要はありません、「トレンドを把握」レベルで結構です。
IPOは、上場する時期のIPO市場の状況によって、初値形成のパフォーマンスが非常に異なります。
以下の表を見て下さい。
年 | IPOの数 | 初値>公募価格 | 初値=公募価格 | 初値<公募価格 (公募割れ) |
平均初値上昇率 |
2007年 | 121 | 89 | 3 | 29 | 49.6% |
2006年 | 188 | 159 | 9 | 20 | 77.0% |
2005年 | 158 | 151 | 4 | 3 | 134.4% |
2004年 | 175 | 165 | 3 | 7 | 100.9% |
2003年 | 121 | 104 | 13 | 4 | 59.6% |
2002年 | 124 | 91 | 23 | 10 | 不明 |
IPO市場が好調な時期は、どのようなクズIPOであっても、公募割れするようなことはほとんどありません。
例えば、2003年~2005年に上場したIPOは、わずか2~3%しか公募割れしていません。
好調期は、イケイケドンドンでIPOに申し込んでも、公募割れIPOを掴むリスクはほとんど低いと考えてよいでしょう。
一方、IPO市場が不調な時期は、通常は公募割れが想定されないような優良IPOであっても公募割れする場合があります。
例えば、2007年に上場したIPOは、24%も公募割れしています。
このように、IPOの初値形成は、IPO市場の長期トレンドに大きく左右されることに注意しましょう。
ですから、現在はIPO市場が好調期なのか、不調期なのかをきちんと把握することが大切です。
<公募割れIPOを避けるためのポイント> |
1.IPO市場の好調期 数%しか公募割れしない! よほどリスキーなもの以外はイケイケドンドンで積極的に抽選に参加! 2.IPO市場の不調期 |
このように、IPO市場は好調期と不調期を繰り返していることから、好調期には好調期の投資スタンス、不調期には不調期の投資スタンスが必要になるのです。
→ 公募割れするIPO(新規公開株)を避けるコツ(その2)
PR